NHKスペシャル「老人漂流社会~“老後破産”の現実~」

NHKスペシャル「老人漂流社会~“老後破産”の現実~」を観て愕然とした。この国の独居老人の中で、低年金のため“老後破産”に陥り貧困生活を送っている人の実態がテレビで放映された。男女を問わず、しかしどちらかといえば男性の独居老人に多く、都会でも地方でも見られ、しかも誰にでも起こりうるという。

単身者の年金受給者・約600万人のうち、年間120万円未満が46%を占めるという。なんと約半数の人が月10万円未満で暮らしていることになる。自営業や農家など国民年金の受給者は満額でも年間約75万円、払込期間の少ない人や中小企業で低賃金だった人の中には年間50万円に満たない人もいる。しかも受給額は段階的に減りつつあるのが現状だ。

その少ない年金収入から家賃や光熱費を差し引くと残るのはほんの僅か。その残額で次の年金支給日までの2ヶ月間を暮らさねばならない。高齢者は何かしら病気を抱えていて治療が必要なのに、お金がないため病院へ行けないし、介護を受けることもできない。医療費・介護費ともに1割負担のお金さえ払えないからだ。

生活保護の支給水準は月約13万円だが、医療費と介護費が無料のため、最低限の生活は十分可能である。しかし低年金で貧困の独居老人が生活保護の申請に殺到すると、制度そのものが破綻するという。生活保護を受けるには、預貯金・持ち家の有無や親族の支援の可否など条件が厳しく、誰もが利用できるわけではないのは当然だろう。

番組の中で年金の月額15万円前後の人は生活保護者より生活が苦しい現状を指摘した。なぜなら健康保険料の納付が必要で、医療費・介護費ともに1割を負担しなければならないからだ。この制度のはざまで貧困生活を余儀なくされる独居老人の、特に男性の場合、プライドから生活保護を受けない人がかなりいるという。

生活保護を受けることは「恥ずかしい」、あるいは「お上(国)の世話になりたくない」という負のイメージがあるからだ。私自身も“生活保護”に対してそういうイメージが確かにある。憲法で「国民は健康で文化的な最低限の生活」を保障された制度がこのようなマイナスイメージでは、利用する方も利用しにくいのではないか。

私は自営業のため国民年金をもらっているが、その額の少なさに呆れてしまう。とてもじゃないが年金だけで生活するのは到底無理。幸い自営業は定年がなく、元気で働けるうちは働いて収入を得るというメリットはある。反面、病気で働けなくなったら年金以外の収入はなくなり、一挙に生活が苦しくなるに違いない。そう考えるとぞっとする。

老後の資金が潤沢で頼るべき家族が近くにいれば安心だが、そうでなければ年金の不足分を貯金から取り崩すことになり、豊富な蓄えがないとそれにも限界がある。病気で働けない状態で長生きすれば、それだけ医療費や介護費の負担が増えて生活が困窮し、“老後破産”に陥るかもしれない。先のことを考えると老後の不安が大きくなる。

こうしてみると“老後破産”は人ごとではなく、高年金と資産に恵まれた人を除くと誰にでも起こりうる。国民年金は約50年前、高齢者が子供と同居し、老後は子供の世話になることを前提に試算された。つまり月額6万円余は、自分や孫の小遣いを想定した額だという。今は核家族化が進み、夫婦二人または独居老人が増えつつあるというのに、制度が時代に追いついていない。

週刊誌「サンデー毎日(10.26号)」はこのTV番組を受けて、「1億総ビンボー老後時代が始まった」のタイトルで特集記事を掲載。その中で、「番組放送後、NHK広報部には非正規の仕事に就いていたり、今後も一人暮らしが予想される独身者などから、将来を不安視する声が多数寄せられている」と書かれていた。

パートやアルバイトなどの非正規雇用が全労働者の4割近くを占め、しかも結婚しない独身の男女が増加の一途をたどっている中、その人たちの老後は多数の人が無年金や低年金となり、“老後破産”に陥る恐れがあるという。テレビに映し出された貧困生活を送る今の高齢者の姿は、“明日のわが身”というわけである。

記事の末尾に、《TVに映る高齢者が口を揃えて「死にたい」「長生きしたくない」と言うような社会は、決して「美しい国」のはずがない。首相の言う「美しい国」の過酷な現実を直視し、高齢者の「貧困」「格差」が深刻化する状況をただすことは潔緊の課題》とあるが、私も全く同感。超高齢化社会の今、老後の不安を解消するような抜本的な社会保障制度を早急に確立して欲しい。

老後破産する原因11個~誰にでも老後破産の危険性は有ります。

老後の生活費はいくらかかる?」という記事を書きましたが、これは今日の記事の前振りです。

昨年、NHKで「老人漂流社会”老後破産”の現実」というテレビ番組が放送されていましたが、これが結構現実味があって非常に怖かった。うちの家庭でも起こりうるなって感じで。

一応、うちの場合は僕が死んでも兄貴がいるので彼が母の面倒を見てくれると思いますが、彼は借金癖が有るので「僕が死んだらちょっとやばくなるかもなー死亡保険金多めに設定しとかないとやばいな~現実的におかん老後破産するかもなー」って感じ。

うちの母親は貯金殆ど無い上に、65歳から貰える年金も7万円くらいしか無いのでもう本当僕は怖いですよ。というわけで、人ごととは全く思えないので、上記画像のような老後破産の本とかWEB記事とか色々と読んでみて、老後破産してしまう原因をまとめてみましたよというお話。