60歳・貯金500万円は少ない?65歳までの5年間を試算
500万円が多いか少ないかより、65歳まで何万円ずつ取り崩すかを確認します。
先に結論
60歳・貯金500万円では、65歳まで年金なしで生活費を全額取り崩すと、5年間を渡り切れない可能性があります。生活費20万円の単純モデルなら、収入0円で約2年1か月、月10万円収入でも約4年2か月です。
65歳までの5年間をどう渡るか
| 60~65歳の月収入 | 月生活費 | 月不足 | 500万円が持つ期間 | 65歳時点 |
|---|---|---|---|---|
| 0円 | 20万円 | 20万円 | 約2年1か月 | 途中で尽きる |
| 10万円 | 20万円 | 10万円 | 約4年2か月 | 途中で尽きる |
| 15万円 | 20万円 | 5万円 | 約8年4か月 | 約200万円残る |
| 20万円 | 20万円 | 0円 | 取り崩しなし | 500万円を維持 |
税・社会保険料、退職金、物価等を省いた単純モデルです。それでも、60歳の500万円は「老後全期間の資金」というより、まず65歳までの橋渡し資金として足りるかを確認する必要があります。
年金開始後にも赤字が続く場合
65歳時点で200万円残っても、年金15万円・生活費20万円なら月5万円不足します。200万円の単純資産寿命は約3年4か月です。
65歳時点200万円 ÷ 年60万円約3年4か月。単純計算では68歳4か月前後までです。
60歳から優先する順番
- 65歳までの就労収入を確認
- 退職金の有無と手取りを確認
- 年金見込額を確認
- 住宅ローン・家賃を確認
- 65歳からの月赤字を計算
60歳・貯金500万円は65歳までの不足額を先に引く
| 60~65歳の月不足 | 5年間の不足 | 65歳時点の残額 |
|---|---|---|
| 3万円 | 180万円 | 320万円 |
| 5万円 | 300万円 | 200万円 |
| 8万円 | 480万円 | 20万円 |
| 10万円 | 600万円 | 65歳前に枯渇 |
退職金、再雇用収入、年金開始時期を加える前の単純例です。65歳以降も赤字が続くなら、500万円を橋渡しだけで使い切らない計画が必要です。
500万円を全額生活費にしない
医療、住宅修繕、引越し、車などの予備費を分け、残りを橋渡し資金として計算します。月不足額が大きい場合は、固定費と働く収入を同時に見直します。
よくある質問
60歳で貯金500万円は少ないですか?
金額だけでは判断できません。65歳までの月不足、退職金、再雇用収入、住宅ローン、65歳以降の年金収支で判断します。
月5万円不足すると65歳でいくら残りますか?
60歳から5年間続く単純計算では300万円を使い、500万円から200万円残ります。
500万円を投資で増やすべきですか?
近い将来に使う生活費や緊急予備費は元本割れの可能性を避ける必要があります。余裕資金を別に判断します。
計算上の注意
このページの資産寿命・累計額は、税・社会保険料、運用損益、物価変動、年金改定、医療・介護・住宅修繕などを一定または未考慮とした単純モデルです。将来を予言するものではなく、現在の家計を確認するための出発点です。
このページの資産寿命・累計額は、税・社会保険料、運用損益、物価変動、年金改定、医療・介護・住宅修繕などを一定または未考慮とした単純モデルです。将来を予言するものではなく、現在の家計を確認するための出発点です。
主な公的一次情報
- 総務省統計局「家計調査 2025年平均結果の概要」:高齢無職世帯の平均収支。個人の必要額ではありません。
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等」:満額・標準モデルと本人の見込額を区別して使用します。
- 厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表」:平均余命等は個人の寿命予測ではなく、複数年齢シナリオの参考にします。
このページで確認した一次資料(2件)
制度・統計の発行元、対象期間、確認日、次回確認目安を表示しています。期限は編集上の再確認日であり、制度の有効期限ではありません。鮮度管理の方法
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等」公的機関一次資料/使用目的:基礎年金満額・標準的厚生年金モデル/対象:2026年度/確認日:/見直し:毎年4月・高優先/次回確認目安:
- 厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表」公的機関一次資料/使用目的:60・65・70歳の平均余命、複数年齢シナリオ/対象:2025年/確認日:/見直し:毎年・低優先/次回確認目安: